Jの録音図書 「半眼訥訥(CD版)」
半眼訥訥(はんがんとつとつ)
著者曰く、「初めての雑文集」で、自分の家族の介護を回顧し、こう書いています。(以下引用) 「肉親の介護は天使の仕事ではなかった。病人の苦しみに苦しみ、わがままを恨み、余命がないことに涙して混乱しながら、最後は病人が悪鬼に見えてきて、そんな自分を憎悪する。その繰り返しが肉親の看護だと思う」(引用おわり) リアルで、シビアな眼を持って、物事をとらえ、的確な言葉で表現する、それは、時に苦しく、勇気や、労力がいることです。 でも、この本を読んでいると、「書く」ということは、著者にとって、避けてとおれない必然的なものなんだと思わされます。 彼女の目に映った、90年代の世相と日々の出来事、未来への真摯な願いを込めた、迫力の一冊です。
- [ID]364-C(CD版)
- [音訳者]飯島久子
- [出版社]文藝春秋
- [収録時間]7時間49分
- [発売年月]2009/04
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