Ｊの録音図書 「王国（DAISY版）」
王国（おうこく）
「･･･まさか、娼婦、だったとはね」私は男の唇を指でなで、口に錠剤を入れた。「大丈夫です。･･･毒じゃないから」鹿島ユリカは組織が選んだ利用価値のある社会的要人の弱みを、人工的に作ることを仕事にしていた。ある日、自分が育った養護施設に行き、施設長と会った彼女に突然見知らぬ男が忠告をしてきた。「なぜ木崎と会った？あの男にはかかわらない方がいい。･･･何というか、化け物なんだ」自分の意思とは関係なく組織と木崎の思惑に巻き込まれていくユリカ。彼女は逃げ切ることができるのか・・・。
- ［ID］792-D（DAISY版）
- ［音訳者］中村 涼子
- ［出版社］河出書房新社
- ［収録時間］5時間01分
- ［発売年月］2012/07
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