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Jの録音図書 「奈落の顔 高瀬川女船歌(DAISY版)」

奈落の顔 高瀬川女船歌

奈落の顔 高瀬川女船歌(ならくのかお)

澤田 ふじ子

公金横領の冤罪が晴れた元尾張藩士の「宗因(そういん)」は、京都高瀬川で居酒屋「尾張屋」を開いている。日暮れになると隠居大工の重兵衛や仕事を終えた角倉会所(すみのくらかいしょ)の曳き人足(ひきにんそく)・積荷人足(つみににんそく)ら、市井の男達がやって来る。ある日、常連客の高瀬舟船頭・弥助が珍しく羽織袴姿で、これから通夜に出かけると固い顔でやって来た。曳き人足仁助(にすけ)の父・太兵衛が亡くなったのである。彼は仕事が丁寧で人に優しく慈悲深いと評判の鋳掛け屋。毎日暗い顔で商いをしながら京の町を歩き回っていたそうだ。その通夜に東町奉行所の与力や同心が焼香に訪れたことから太兵衛の、予想だにしなかった昏い過去が明かされていく…(表題作)他5編の連作短編集。

  • [ID]809-D(DAISY版)
  • [音訳者]福田 素子
  • [出版社]中央公論新社
  • [収録時間]7時間50分
  • [発売年月]2013/01

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